初心者のための株取引入門ガイド>決算の見方とは その3

決算の見方とは その3

決算は、主に決算短信に記載されている数値を分析することにより、株の売買に役立てることができます。

決算短信で重要な項目の見方を、以下に記します。

●株主資本を見る
株主資本の数値を使って、株主資本利益率(ROE)を計算します。

株主資本利益率(ROE)=来期の業績予想の「税引き後利益(純利益)」÷今期の「株主資本」×100%

株主資本利益率(ROE)を算出することによって、企業が資産を上手に使うことができているかどうかを判断します。

ROEの数値が高いほど、効率的に経営が行われている、と認識されます。
なぜなら、企業の利益が配当金や株式分割により、株主に対する還元率が高くなる可能性が大きいからです。
したがって、株価も高くなる傾向にあります。

ROEが高く、株価が比較的安い銘柄は、今後人気が出て株価が上がる可能性があります。

●1株当たり株主資本を見る
1株当たりの株主資本の数値を使って、株価純資産倍率(PBR)を計算します。
その銘柄の資産がどのような状態にあるかで、株価が割安・割高であるかどうかを判断していきます。

株価純資産倍率(PBR)=現在の株価÷「1株当たり株主資本」

PBRの数値が小さいほど、株価は割安である、と認識されます。
PBRの値が大きく株価が割高であると評価されている場合は、企業に緊急事態が発生し、お金が必要になったときの資産状況に不安があるといえます。

「決算の見方とは その2」で述べた株価収益率(PER)は、企業の利益により割高・割安を判断する指標であり、株価純資産倍率(PBR)は、企業の持つ財産により割高・割安を判断するものです。

決算短信を分析し、それぞれの指標をうまく活用しつつ、株取引の判断材料としてください。

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