新聞の株式欄についての説明です。
日経新聞(日本経済新聞)の株式市況欄を例にとって説明します。
株価の場所についている記号「−」とは、何を意味するのでしょうか?
「−」の記号は、株の売買が成立しなかったことを指します。
これには、4種類のパターンが考えられます。
●買い注文・売り注文の注文が全くなかったとき
この場合、始値・高値・安値・終値・前日比まで全てが「−」となり、
「出来ず(できず)」と呼びます。
●買い注文の指値があったが、それと取引できる売り注文がなかったとき
このケースでは、始値・高値・安値が「−」となり、終値だけに株価が入り、前日比には「カイ」の文字が入ります。
終値の数字を「気配値(けはいね)」といい、「買い気配」となります。
気配値は約定価格ではないので、公式の統計上に載ることはありません。
●売り注文の指値があったが、それと取引できる買い注文がなかったとき
上記の「買い気配」の逆で「売り気配」のケースとなります。
始値・高値・安値が「−」となり、終値だけに株価が入り、前日比には「ウリ」の文字が入ります。
こちらも同様に、公式の統計上に載ることはありません。
●証券取引所が売買停止措置をとったとき
株の売買停止措置とは、その銘柄が合併や倒産など市場に影響を与える情報が流れた場合に、証券取引所の判断で行使されるものです。
この場合も、始値・高値・安値・終値・前日比まで全てが「−」となり、
「出来ず(できず)」となります。
新聞の株式欄の最後に「売買高」の項目があります。
「売買高」を読むときには、売買単位に注意します。
ほとんどの銘柄は1000株単位ですので、新聞に載っている数字を1000倍したものが出来高となります。
銘柄の前についているアルファベット記号は単元株を指しますが、この記号が「B(1株)・C(10株)・D(50株)」の銘柄は、売買高の単位は1株単位となりまので、売買高に表示されているそのままの数字が出来高となります。