株取引の投資家には、株取引でお金を稼いで生計を立てているプロの投資家がいます。
プロの投資家は、どのような取引で利益を得ているのでしょうか?
一般的に知られている方法は、以下のようなものがあります。
●仕手戦(してせん)
仕手戦とは、仕手株を扱うプロの投資家集団(仕手グループ)が行う取引のことです。
仕手戦は、俗に「ババ抜き」と呼ばれています。
目立たない低位株を安いところで少しずつ買い増しし、仲間内で指値の売買を行いながら株価を吊り上げていきます。
素人の個人投資家から見れば「成長しつつある銘柄でこのまま上がっていく」と思わせるような仕掛けを作っていきます。
何も知らない第三者の投資家に高い株価で売り、その後素早く売り逃げしていきます。
仕手グループは、大きい集団や小さい集団があります。
素人の個人投資家が、プロの投資家を相手にするのは難しいといえます。
●政治銘柄(マル政銘柄)
選挙のある年には、政治家が選挙資金を稼ぐために自分の保有する株式を上げようとすることがあります。
現在では、違法となっている手法です。
●システム売買
システム売買とは、株の取引をコンピューターに自動的にさせる方法のことです。
コンピューターで買い条件・売り条件をプログラミングすることにより、人間が介在することなく、コンピューター同士が売買を行います。
したがって秒単位で大量の取引が発生し、株価の暴騰・暴落が起こりやすくなったと言われています。
●裁定取引(さいていとりひき)
株価指数先物取引を利用した方法で「割高な先物を売却・割安な株式を購入」して利益を確定します。
この場合、株価は上がります。
また、「裁定取引の解消」とは「割安な先物を購入・割高な株式を売却」することで、株価が下がってしまうことを指します。
「裁定解消売りによる株式市場の全面安」ということも、しばしば見受けられるようになっています。