ベンジャミン・グレアムは、アメリカの経済学者であり、かつ、プロの投資家でもあった人物です。
現在でも「バリュー投資の父」「ウォール・ストリートの最長老」と呼ばれ、世界の有名な投資家のひとりに数えられています。
かの著名な投資家であるウォーレン・バフェットが師事し、コロンビア大学時代はベンジャミン・グレアムの教え子の中で唯一A+をもらった生徒であることも周知となっています。
グレアムは株式投資を取引する上で、投資家はまず、真っ先に企業ビジネスを共有するという意味で、所有権として現物株を選択するべきであると薦めています。
また、株主に対して、あまり気まぐれな株価の変動に心配すべきではない、とも述べているのです。
『短期間で見ると市場は、人気投票の機械のように行動するが、長期間で見るとおもりを計る機械のように行動する。』
つまり、その本当の価値は長い目で見れば、その株価の価値が正当に反映される、としています。
グレアムは、投資家は会社の財務状況を分析するための努力を行い、そこに時間を費やすことが賢明である、という意見を持っていました。
ある企業の株式を、本来の価値に対して買い得な価格で入手できる時に、投資に適した「安全領域」は存在する、と述べています。
企業の財務分析を基本とし、市場の流れから割安だと思われる時期に株式を購入。
また、その会社のビジネスを所有している感覚で株式を保有していくことを薦めたグレアム氏は、1976年・82歳で逝去しました。
ベンジャミン・グレアムの「バリュー投資理論」は、現在でも幅広く利用されている投資原理です。
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