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ジョージ・ソロスとは

ジョージ・ソロスとは、1930年にハンガリーのブダペストで生まれのユダヤ系アメリカ人です。

ジム・ロジャーズとともにヘッジファンド会社「クォンタム・ファンド」を設立し、デリバティブを駆使した結果、空前の利益を毎年叩き出したことで有名な人物です。

史上最強の相場師とも呼ばれ、さまざまな通貨に対して投機を行い、通貨危機を発生させたと言われています。

ソロスが関わっていた有名な通貨危機は、以下の通りです。

●ポンド通貨危機
1992年9月16日、ソロスは100億ドル以上のポンドの空売りを行ないました。
ポンドは価値を下げ、イングランド銀行は欧州為替相場メカニズムから通貨を回収することを強いられました。

この事件により、ソロスは20億ドルとみられる利益を出し、ポンド売りで「イングランド銀行を破産させた男」と呼ばれるようになりました。

●アジア通貨危機
1997年のアジア金融危機は、ソロスがマレーシア通貨リンギットを下落させたことが原因だ、とマレーシア首相マハティールは非難しています。

ソロスは第一線を退いた現在においても、世界の金融市場に絶大な影響力を持ち続けています。

ソロスの投資理論には、以下のようなものがあります。

●市場はいつもある方向にバイアス(偏り)している
「市場は常に間違っている」とし、相場というのは常になんらかの欠陥(ひずみ)を抱えたまま動いていると考えます。
その欠陥を探し、発見できた場合に、相場において勝利を確信できると言っています。

●市場の現在の状況は、市場の将来の展開に影響を与える
ソロスには「トレンド・イズ・フレンド」という発言があるように、トレンド重視の投資判断方法もあります。

この2つの考え方を踏まえた上で、ソロス氏の「再帰性理論」という考え方があります。

●再帰性理論(リフレクシビティ)
再帰性理論とは、元と同じ状態に戻ることが可能な性質のことであり、市場とファンダメンタルズ(基礎的条件)の間で、元に戻ろうとする現象が起きてくること。

市場価格は、経済の実勢を認識した結果であるとされていますが、実際はファンダメンタルズと市場価格は少し違っています。

株価は、実際のファンダメンタルズの株価より、相当離れたところにまで行ってしまうことがあり、それを説明できるのが再帰性理論であるということです。

難しい考え方ですが、ジョージ・ソロス氏の哲学者としての一面を伺うことができます。

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