オプション取引の理論価格とは、プレミアム適正価格のことをいい、ブラック・ショールズ・モデルという数式によって計算されます。
※プレミアムとは・・・実際に市場で売買されている価格
理論価格は、「本質的価値」と「時間的価値」という2種類の価値から成り立っています。
【本質的価値とは】
「原資産の価格水準」「権利行使価格の位置」で構成され、現時点で権利行使するといくらになるかを表します。
●原資産の価格水準とは
各オプションの指数となるもので、「日経平均株価」または「日経225先物」を指します。
●権利行使価格の位置とは
日経平均株価と権利行使価格の位置関係によって、オプションの価値を示すことです。
【時間的価値とは】
「残存日数」「ボラリティ」「短期金利」で構成され、時間が経過するにつれて価値が減少し、最後には0となるものを表します。
●残存日数とは
最終決済日までの日数のこと。残存日数が短くなるほどプレミアムの価値も下がるといわれています。
●ボラリティとは
価格の変動率のことです。
●短期金利とは
期間が1年以内の融資金利である短期金利が上昇すると「コールオプションが上昇・プットオプションは下落」、短期金利が下落すると「コールオプションが下落・プットオプションは上昇」するといわれています。
オプション取引の理論価格は、実際にオプションが市場で売買されている価格(プレミアム)とは違います。
プレミアム取引価格と理論価格を比較し、割安か割高かを予想することができるのです。
理論価格を知ることにより、実際のプレミアムが適正な価格かどうかを判断することに利用します。
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