オプション取引の決済方法には、「権利行使」「権利放棄」「反対売買」の3種類があります。
「権利行使」「権利放棄」は、最終決済時に執行することができます。
「反対売買」は、最終決済前に決済することができます。
つまり、最終取引日までに「転売・買戻し」という「反対売買」をしなかったなら、自動的に「権利行使」「権利放棄」によって決済されることになります。
【権利行使とは】
日経225オプション取引の場合「あらかじめ決められた値段(権利行使価格)で、日経平均株価を買う」という権利を行使することです。
【権利放棄とは】
「あらかじめ決められた値段(権利行使価格)で、日経平均株価を売買する」という権利を放棄することで、買う権利・売る権利を行使しないことです。
【反対売買とは】
オプション取引の最終日を待たずに、買い手は「転売」、売り手は「買戻し」を行い決済することです。
以下に、反対売買をすることなく最終決済までオプションを保有していた場合の、各投資家の最終決済方法を示します。
●コールオプションの買い手
権利行使価格がSQより高ければ、権利行使をする
権利行使価格がSQより安ければ、権利放棄をする
●コールオプションの売り手
権利行使価格がSQより高ければ、「買い手」の権利行使によってオプションを売る義務がある
権利行使価格がSQより安ければ、「買い手」の権利放棄によって売る義務が消滅する
●プットオプションの買い手
権利行使価格がSQより安ければ、権利行使をする
権利行使価格がSQより高ければ、権利放棄をする
●プットオプションの売り手
権利行使価格がSQより安ければ、「買い手」の権利行使によってオプションを買う義務がある
権利行使価格がSQより高ければ、「買い手」の権利放棄によって買う義務が消滅する
※SQとは
特別清算指数のことで、各限月の第2金曜日に算出される最終的な決済価格のこと