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先物取引のスプレッド取引とは

先物取引のスプレッド取引とは、値動きが似ている2つの先物取引商品を利用し、その異なる2つの商品の価格差を利用して取引することです。

2つの先物商品のうち、割高な方を「買い建て」します。
もう一方の割安な方は、「売り建て」をします。

それらの価格差が少なくなってきた時、両方を決済して差額を得るのがスプレッド取引です。

スプレッド取引の例を、以下に示します。

●日経225先物
日経225先物取引には、取引市場が異なる複数の商品があります。

同じ日経225先物であっても、「大阪証券取引所上場の日経225先物」市場、「シンガポール国際金融取引所(SIMEX)上場の日経225先物」市場、「シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)上場の日経225先物」市場があります。

場所が異なる先物商品では、投資家の心理・相場状況・投資判断などに違いが現れます。

したがって、同じ先物商品であっても価格に違いが発生し、その価格差(サヤ)を利用することができるのです。

●カレンダースプレッド取引
カレンダースプレッド取引とは、「限月間スプレッド取引」を意味し、「同じ先物市場商品の異なる限月」間で取引するということです。

●インターマーケットスプレッド取引
インターマーケットスプレッド取引とは、「市場間スプレッド取引」を意味し、「異なる先物取引市場で同一限月」間で取引するということです。

先物取引では「同じ市場で異なる限月」「異なる市場で同一限月」など、いろいろな商品を組み合わせて取引を行うことができます。

値動きは似ていますが、異なる先物取引の商品であるため、相互の価格差によるスプレッド取引が成り立つという訳です。

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