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先物取引のヘッジ取引とは

先物取引のヘッジ取引とは、安定した投資を行うため、価格変動による損失を回避するための取引のことです。

先物取引が誕生した背景には、将来の株価にできる限り左右されないように取引を行う、という目的がありました。

先物の価格、が現物の価格と連動した動きをする性質を利用し、現物と反対の取引を先物で行うことによって、先物取引を損失を回避する手段として利用することができます。

先物取引のヘッジ取引には、「買いヘッジ」「売りヘッジ」の2種類があります。

買いヘッジとは

先物取引において「買い建て」することにより、現在投資している取引の損失を回避することです。

たとえば、信用取引で「売り建て」をしていた場合、株価の値上りにより損失を補うため、先物取引において買いつけることを「買いヘッジ」といいます。

相場が上昇した場合には、「信用売り」では損失が発生しますが、先物取引では利益が発生します。

したがって、先物取引「買い建て」(買いヘッジ)の利益で、「信用売り」の損失を相殺するということです。

逆に、相場が下落した場合には、先物取引では損失が発生しますが、「信用売り」では利益が発生します。

したがって、先物取引「買い建て」(買いヘッジ)の損失を「信用売り」の利益で相殺することができます。

売りヘッジとは

先物取引において「売り建て」することにより、現在投資している取引の損失を回避することです。

たとえば、ある株式を保有している場合、今後もまだ株価上昇の余地があるが、相場の価格変動による損失を回避するため、先物取引において「売り建て」をすることを「売りヘッジ」といいます。

価格が下落した場合には、現物株においては損失が発生しますが、先物取引の売りヘッジでは利益が発生します。

したがって、先物取引の利益で現物取引の損失を相殺できるのです。

逆に、価格が上昇した場合には、先物取引「売りヘッジ」では損失が発生しますが、現物取引においては利益が生ずるので、先物取引の損失は現物取引の利益で相殺できるのです。

ヘッジ取引のメリットは、現物市場で発生する損益を先物市場で発生する損益で相殺するところにあります。

ヘッジ取引とは、利益を増やす取引というよりも、損失を抑制するための取引であると言えるでしょう。

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