先物取引の決済方法とは、「買い建て」のときは購入価格と売却価格の差額、「売り建て」のときは売却価格と購入価格の差額による「差金決済」となります。
先物取引において、先物を「買い建て」で保有している場合を「ロング」または「ロングポジション」と言います。
また、先物を「売り建て」で保有している場合を「ショート」または「ショートポジション」といいます。
先物取引では現物の株式取引を行わないため、決済は「差金決済」となります。
先物取引の決済方法は、「反対売買」「最終決済日における決済」の2種類があります。
●反対売買とは
先物取引とは、決められた期日に、決められた価格で決済することを約束する取引のことですが、その約束の期日(最終決済日)まで待つことなく、反対売買による差金決済にて先物取引を終了できます。
「買い建て」をしていた場合は「転売」、「売り建て」をしていた場合は「買い戻し」となります。
反対売買は、最終決済日の前日まで「転売」・「買戻し」を行うことができます。
●最終決済日における決済とは
最終決済日に先物取引を決済することを「最終決済」と言います。
日経225先物取引の場合、最終的な決済価格はSQ(特別清算指数)算出日に、取引最終日の翌営業日における、日経平均採用225銘柄の始値を基準に算出されます。
ただし、SQは気配値も考慮されて計算されますので、その日の日経平均株価の始値とは、違った価格になります。
最終決済を行う場合、新規取引の際「買い建て」あるいは「売り建て」した価格とSQとの差額が損益となります。
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