信用評価損益率とは、信用取引の残高に対する評価損益の割合をいいます。
信用評価損益率を参考にすることで、株式相場の大きなトレンドを予測することができます。
ただし、信用評価損益率は日本経済新聞社が、東京証券取引所が発表した信用取引現在高(東京・大阪・名古屋の3市場の信用取引残高)から独自に算出しているもので、証券取引所の正式発表ではないことを了承しておいてください。
信用評価損益率の算出方法は、「信用買いのコスト」を「3市場の信用買い残高」で割ったもので、3市場残高に対する評価損益状況を計算します。
信用評価損益率(%)=[信用買い残高の金額−{(貸借融資金額+自己融資金額)÷(貸借融資株数+自己融資株数)×社内対当株数+貸借融資金額+自己融資金額}]÷信用買い残高の金額
なぜ「信用買い」の数値を使用するのかというと、信用買いの場合は利益が出ると早めに決済されることが多く、信用買いによって評価損を抱えてしまった場合、その建玉は売り決済をされずに残ってしまう傾向があるためです。
したがって、信用評価損益率は「マイナス数値」であることが多くなります。
信用評価損益率の見方は、以下の通りです。
●買いシグナル
信用評価損益率が−15%に近づいたとき、株価は底値圏と判断する
●売りシグナル
信用評価損益率が0%に近づいたとき、株価は高値圏と判断する
信用評価損益率の推移を見ていくことによって、相場の転換点を判断することができるといわれていますが、あくまでも株取引の参考程度に捉えるようにしてください。
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