委託保証金とは、信用取引においてお金を借りる場合の担保金のことです。
委託保証金は、現金または株券を利用することができます。
委託保証金に利用する株券のことを、代用有価証券といいます。
信用取引において委託保証金を預ける場合、委託保証金率によって金額が定められます。
委託保証金率とは、借りたお金または株券などの「約定した金額」に対する委託保証金の割合のことをいいます。
委託保証金率は、以下のとおりです。
●現金のとき
法律では現金を委託保証金にするとき最低30万円、または、約定金額の30%以上とされています。
たとえば、委託保証金を最低の30万円にしたい場合、100万円以内の信用取引をすることができます。
また、200万円以上の信用取引をしたいときは、200万円×30%=60万円以上の委託保証金が必要だということです。
●代用有価証券(株券)のとき
代用有価証券を委託保証金とする場合、そのままの株券の価格ではなく、担保価値は「掛け目(代用掛目)」の分だけ割り引かれてしまいます。
掛け目とは、株券を委託保証金とする場合、時価に対して割り引かれる率のことです。
株券の委託保証金評価額は、以下のように算出されます。
委託保証金評価額(担保価値) = 代用有価証券時価評価額 × 掛け目
さらに、代用有価証券は株価が変動するたびに、担保価値も毎日のように変動します。
掛け目は、各証券会社が独自に定めています。
現在のところ、掛目は80%とする証券会社が多いようです。
以上のように、信用取引をする場合は現物取引と違って、委託保証金が必要となります。
この仕組みをしっかりと理解してから、信用取引を行いましょう。
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