強弱レシオとは、株のエネルギーと人気を数値化し、現在の株価の水準・相場の過熱感を判断するテクニカルチャートです。
強弱レシオは1日の値幅を利用したテクニカルチャートという意味で、他のオシレーター系テクニカルチャートよりも個性的な考え方をしています。
強弱レシオは、AレシオとBレシオの2本線で表示されるチャートです。
AレシオとBレシオは、以下の項目から算出されます。
○強エネルギー・・・(当日の高値−当日の始値)のこと
○弱エネルギー・・・(当日の始値−当日の安値)のこと
○強人気・・・(当日の高値−前日の終値)のこと
○弱人気・・・(前日の終値−当日の安値)のこと
強エネルギーは株価の上昇度合いを表し、弱エネルギーは株価の下降度合いを示します。
強人気および弱人気は、前日の終値と比較した当日の人気度合いを表します。
●Aレシオとは
その株が持っているエネルギーの強弱を表します。
数値が低いとエネルギーが蓄積されている状態、数値が高いとエネルギーが発散されている状態とみなします。
強と弱のエネルギーが同じ場合は、100%となります。
株価に対して先行性があります。
Aレシオ = 26日間の強エネルギーの合計 ÷ 26日間の弱エネルギーの合計 × 100%
●Bレシオとは
その株の人気の強弱を表します。
数値が高いほど人気があると言えます。
Bレシオ = 26日間の強人気の合計 ÷ 26日間の弱人気の合計 × 100%
強弱レシオの見方としては、Aレシオ・Bレシオ共に「安値圏で買い・高値圏で売り」という売買判断ができます。
売買シグナルは、以下の通りです。
●買いシグナル
Aレシオが、40%から70%のとき底値圏にあるとみて「買い」
●売りシグナル
Bレシオが、300%以上のとき高値圏にあるとみて「売り」
ただし、強弱レシオは株価の値幅のみで判断するテクニカルチャートですので、他のテクニカル分析と併用して売買のタイミングを計る方が良いとされています。