RCIとは、株価のトレンドの方向や、トレンドが転換するポイントを予測するためのテクニカルチャートのことです。
RCIは、時間の経過と株価の順位との相関関係を計算するテクニカルチャートで、正式には「Rank Correlation Index(ランク・コレレーション・インデックス)」といいます。
Rank=順位、Correlation=相関関係・相互関係、Index=指数となり、「順位相関指数」を意味します。
●相関指数とは
一方の数値が動くことによって、他方の数値に及ぼす影響を数値化したもの
【例】
一方が大きくなれば、他方も大きくなる場合・・・相関指数は1(100%)に近づく
一方が大きくなれば、他方は小さくなる場合・・・相関指数は−1(−100%)に近づく
株価の過熱感を計るオシレーター系テクニカルチャートにおいて、RSIやストキャスティクスは「0〜100%」で推移するのに対し、RCIは「−100%〜100%」の間で推移します。
RCIでは、「時間」と「株価の順位」についての相関指数を算出しています。
RCIで株価のトレンドを見る場合、RCIが100%近づいているときは「上昇トレンド」、RCIが−100%に近づいているときは「下降トレンド」を意味します。
RCIの見方は以下の通りです。
●買いシグナル
RCIが-100%付近から上向きに反転したとき
株価がマイナス圏から0を超えてプラス圏になったとき
●売りシグナル
RCIが100%付近から下向きに反転したとき
株価がプラス圏から0を超えてマイナス圏になったとき
ただし、1種類のRCIだけを利用するとダマシが発生しやすくなります。
2種類のRCIを計算し、2本線の関係を見比べて株取引のタイミングを判断します。
たとえば9日間と27日間のRCIを算出すると、
●買いシグナル
-100%付近で、RCI(9日間)がRCI(27日間)を上に突き抜けたとき
●売りシグナル
100%付近で、RCI(9日間)がRCI(27日間)を下に突き抜けたとき
2本の線が交差した部分が、売買のタイミングだと言われています。