マーケットメイクとは、ジャスダック市場が日本の証券市場で唯一採用している株の売買方式のことです。
通常の上場銘柄の取引では、オークション方式が採用されていますが、ジャスダック市場では一部の銘柄に対してマーケットメイク方式(MM方式)が利用されています。
オークション方式とマーケットメイク方式の特徴は、以下の通りです。
●オークション方式
オークション方式とは、まず証券取引所にて売買したい銘柄の「売り注文」の株価と、「買い注文」の株価を比較します。
その後、株数を比較し、売買が成立したものから約定することになります。
オークション方式では需要と供給が一致した場合のみ約定するため、買えなかったり売れなかったりする場合があります。
また、売買を注文した順番に取引が行われるので、注文を早く出した者勝ちとなります。
●マーケットメイク方式
マーケットメイク方式とは、株の取引高が少ない銘柄に対して良く使われる売買方法です。
マーケットメイクでは、証券取引所にて証券会社や証券を扱う銀行などが、投資者に対して直接注文を受け付けています。
証券会社や銀行は、あらかじめ投資家に対して売買に応じる価格(売り気配・買い気配)と株数を提示し、そこに売買したい投資家が注文を出すことになります。
すでに提示されている気配値などの条件に、直接注文を出すことになるので、売買成立の可能性が高いといえます。
マーケットメイク方式は、ジャスダック市場の一部の銘柄に対して適用されていますが、値動きが激しくなる場合がありますので、取引には注意が必要です。
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