額面とは、株券に記載されている1株あたりの金額のことです。
また、実際に株を売買する場合は「時価」で取引されており、その金額が株価となります。
株式の額面は、商法により最低額が定められています。
しかし、商法の改正により時代によって額面の金額が変化してきました。
現在の株式の額面には、以下のような種類があります。
●20円額面
●50円額面
●500円額面
●5万円額面
●無額面
時価である株価は刻々と変化しますので、株取引をするにあたり、額面はほとんど意味を成しません。
しかし、額面と株価の関係を利用して、銘柄の評価を判断することができます。
額面5万円・時価50万円の銘柄Aと、額面50円・時価5000円の銘柄Bを比較してみましょう。
時価は銘柄Aの方が大きいですが、銘柄AとBでは額面が違います。
両方の銘柄を50円として時価を換算すると、銘柄Aは500円・銘柄Bは5000円となります。
多くの銘柄において、額面と時価の関係は「時価>額面」というのが当然となっています。
株価が額面を上回っている部分を、プレミアムといいます。
額面 + プレミアム = 時価
額面を合わせてプレミアムを比較することにより、株式市場での会社の評価がわかるのです。
また、時価が額面に対して何倍になっているか、で比較することも可能です。
銘柄の中には「時価<額面」の株式も存在します。
額面割れとは、このように額面よりも株価が低いことをいい、その銘柄企業の経営が破たん状態にあることを指します。
額面割れの会社は、新聞の株式欄などの最後にある「整理ポスト」で見ることができます。
整理ポストとは、倒産などで上場が廃止される銘柄を一時的に置く場所のことですが、銘柄によっては数年間も経営が持続している会社もあります。
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