増資とは、企業が株式を新しく発行し、投資家から資金を集めることです。
増資は、企業がお金を集める方法の1つです。
増資の種類は、大きく2つに分類できます。
【無償増資(むしょうぞうし)】
無償増資とは、投資家がお金を支払うことなく、企業が持ち株数を追加してくれるものです。
無償増資は、無料で株式が増加します。
〔例〕
○株式分割・・・1株が2株になったりと、株主に新株を分配するものです。
○自社株を社員のボーナス・賞与の代わりに無料で支給することがあります。
【有償増資(ゆうしょうぞうし)】
有償増資とは、投資家がお金を支払って株数を増加することです。
有償増資は、以下のように分類されます。
◆第三者割当増資(だいさんしゃわりあてぞうし)
第三者割当増資とは、特定の企業・個人に限って新株を発行することです。
増資をすることにより他の企業から出資を受けたり、経営支援を受けたり、大手企業のグループ傘下に入ったりする場合などに利用されます。
◆公募増資
公募増資とは、特定の企業・個人だけでなく、広く一般に新株を発行するものです。
公募増資も、2種類に分けられます。
○時価発行増資
時価発行増資とは、現在の株価を基準にして、新株の発行価格を決定し販売することです。
この場合、証券取引所で購入するのと値段は同じです。
○中間発行増資
中間発行増資とは、現在の株価と額面との中間の価格で、新株の発行価格を決定し販売することです。
この場合証券取引所で購入するよりも安くなり、株価と発行価格との差額が投資家の利益となります。
既存の株主に対して販売されます。
増資の裏には、理由があります。
どのような形態の増資なのか、増資はその企業にとってどのようなメリットがあるのか。
増資はその企業の実力に合っているのか、などの見極めが大切です。