金融商品は、資産を減らさないことを目的とする「安全性」、高い利回りに期待する「収益性」、必要なときにすぐに引き出すことができる「換金性」などの特徴別に種類分けすることができます。
●安全性
住宅資金にするなど、将来使用する目的が決まっているお金を運用したい場合
〔銀行預金・郵便貯金・個人向け国債など〕
●収益性
余裕資金など、当面使用する目的がないお金を運用したい場合
〔株式・投資信託・外貨預金など〕
●換金性
生活費や緊急に必要となるお金など、近日に使用することになるお金を運用する場合
〔普通預金・MMF・MRFなど〕
また、金融商品には元本割れの可能性もあります。
主な元本割れの原因は、以下の通りです。
●価格変動
金融商品の価格が変動することによって損害を受けること
〔株式・債券・投資信託など〕
●信用変動
金融商品の発行元が破たんするなどで信用がなくなり、価値が減少すること
〔株式・債券・銀行預金などで、1000万円以上の金額は補償なし〕
●為替変動
為替の変動で損害が出ること
〔外貨建て債券・外貨預金・外貨MMF・外国株式など〕
●インフレ要因
金利よりも物価の大きな上昇によって、お金の価値が減少してしまうこと
〔銀行預金・郵便貯金・保険など〕
以上のように、それぞれの金融商品の特徴を認識した上で、資産運用を行う必要があります。
損失を分散するという意味で「分散投資」という方法があります。
金融商品のひとつに資産を投資した場合、その商品の価値が下がってしまうと、資産全体が減少してしまうことになります。
分散投資とは、特徴の違ういくつかの金融商品に投資することで、ひとつの商品価値が下がっても、別の商品価値が上がるというように、資産を分けて投資することです。
金融商品を購入する場合には、各商品の性質をきちんと理解することが大切です。